2016年3月9日水曜日

鳴らす阿呆へまっしぐら 〜鉦〜

こんにちはー!

三味線見習いのちづるです。
『鳴らす阿呆へまっしぐら』連載の第2回目。

次の更新まで1ヶ月以上あるわ〜とのんびりしてたらもう今日がやってきました。
月日が経つのって本当早いですね。

さてさて私の前回の連載では、簡単に鳴り物とは?ってことをお話しさせていただきましたが、今回からは一つ一つの楽器についてお話させていただきますよー。


今日のお題



『鉦』です。
阿波おどりでは[かね]と読みます。
実物はこれ。



サイズも各種取り揃えております。


そしてこの鉦を鳴らすのは・・
これ。撞木(しゅもく)です


まず外観を見てもらいましたが、どうでしょう?
なかなか普段見かけない楽器ですよね?
私も阿波おどりを始めるまで存在も知りませんでした(^ ^;)

ですが鉦は阿波おどりにおいて
とぉっっっっっっっても重要な楽器です。
"っ"をあと100回くらい言ってもいいくらいです。

なぜなら鉦は
演奏者であると同時に指揮者
であるからです。
特に舞台演舞において鉦は、鳴り物として鉦の音を聴かせつつ、お囃子のテンポの上げ下げ、音量の強弱を細かく指示します。

また、曲や踊りの内容を理解して、場面に合わせたイメージを他の鳴り物に伝えるのも重要な役割です。
ノリが良く楽しい場面や、静かなしっとりとした場面、重厚な場面など、様々なイメージを表現するために鉦が鳴り物をリードします。
鳴り物を活かすも殺すも鉦次第といいうわけですね!(@0@)/

ではではそんな鉦について、もうちょっと詳しく説明してみます。


材質・サイズ



【鉦】材質は合金(銅や真鍮など)
サイズは10cm〜30cmぐらいが一般的ですが、 特注サイズのすごく大きな鉦を使われる連もあります。
ちなみに、鉦は鉦枠に3点で留められていますが、たまにこれが切れてしまうそうです。
定期的にメンテナンスが必要ですね。


【鐘木】材質は鹿の角です。
サイズも様々ですが、小さい方が綺麗な音が鳴る気がします。
こちらも、時々この鐘木頭だけが外れてしまうことがあり、我が連でも一度流し踊りの最中でこの頭が飛んだことがあります。笑




打ち方



東京新のんき連は2拍子と呼ばれるリズムが基本です。
2拍子といっても、学校で習うように1小節に4分音符二つというよりも、 1小節で踊り子さんが二歩(右足・左足)踊るという方が分かりやすいでしょうか。

鉦は踊り子さんの一歩で4回打ちます。
一歩(一拍)で4回ということは音符であらわすと・・16分音符が4つ!
・・とはなりません。笑
阿波おどりのリズムを音符にすると
一歩 =(付点16分音符+32分音符)× 2 です。
はい。分かりにくいですね。

では音符で書いてみます。

楽しそうなリズムですね〜(^ ^)♪
これが一小節。踊り子さんの二歩分です。
しかし正直阿波おどりに譜面なんてあってないようなもの。

この鉦のリズムは音符に置き換えると上記のように例えられるだけで実際は、連やその奏者によってさまざまな違いがあります。

例えば個人的な感想ですけど、
最初の16分音符を少し短めにしてハネを抑えると軽やかなイメージ
逆に16分音符を長めにおいてハネを強調すると優雅な印象を受けます。
はたまた、アタマに装飾音をつけるときらびやかな雰囲気になる気がします。
(とても奥深い世界なので上手く説明ができず申し訳ありません・・。)

要するに阿波おどりのリズムは鉦から生まれるということですね!


さてさて次は、実際に鉦の打ち方について簡単に説明してみましょう。
この基本的には真ん中の×印あたりを打ちます。
ちょっと転がしたい時などはフチの部分も使います。


この辺りも連や奏者の個性と言ってもいいのではないでしょうか(^ ^)
あとは、音量を下げたいときに鉦に指を添えて響きを殺したりします。


観どころ・聴きどころ



最後にそんな鉦の観どころ聴きどころは

「とにかく鉦を見てみて!」

です。
鉦は鳴り物をリードする役割があると先述しましたが、良い鉦はリードしつつも他の鳴り物を邪魔することはしません。
なので派手に打ってないときの鉦は完全にお囃子の一部となり自然と意識から外れてたりするんですよ。
そこでそんな鉦に注意して見て聴いてみてください。その繊細な響きが聴こえてきますから。
そうやって聴こえてきた鉦の音を意識しつつ踊りを観ていると、お囃子と踊りの一体感が感じられてすごく高揚します。

鉦を意識すると阿波おどりがもっと楽しくなること間違いなしです(^ ^)


次回予告



次回は4月初旬くらいでしょうか?
鳴らす阿呆へまっしぐら -大太鼓-
 私たちの自慢の鳴り物「大太鼓」の登場です!

 楽しみにお待ちくださいね♪

2016年3月2日水曜日

小沢村から愛を込めて〜第3回〜

今回は「練習場所」について。
正直阿波踊りを始めるまでは全く未知の世界だったのでまずこんなにたくさん、しかも年間を通して練習をするものだとは想像してなかったです。
一年間それぞれの生活に戻り夏が近づいてきたら「久しぶり!」なんて連員が再会を喜び合う…なんてことはなかったですね(笑)
東京新のんき連の2015年練習回数(非公式)は100回を超えたらしいです。
つまりほぼ3日に一回ですね(笑)


 
 
東京新のんき連の練習場所としては公共施設や貸しスタジオを含め幾つかの場所で練習していますが近年一番多いのが「杉並区立杉並芸術会館(通称:座・高円寺)」。
中央線の電車内から観える茶色の外観の「座・高円寺1」、「座・高円寺2」、「阿波おどりホール」の3つのホール等を有する建物です。
このうち、「阿波おどりホール」は、東京高円寺阿波おどりの普及振興などのための施設です。
2階にはカフェもあります!


 
阿波おどりホールはB2です。
階段を降りホール入り口には第1回高円寺阿波おどり(昭和32年)をはじめ高円寺阿波おどりの歴史を貴重な写真で紹介しています。









 
そしてホールの中では季節に関係なく一年中お囃子と共に踊り子さんの掛け声が鳴り響いてます!

練習の締めに「輪踊り」をすることがよくあります。
文字通り輪になって打ち合わせ無しのフリースタイルで老若男女代わる代わるセンターで踊りを披露します。
舞台構成や流しと違い普段見せない変顔や笑いに包まれた楽しい瞬間です。





ではまた次回。





2016年2月24日水曜日

僕が東京新のんき連に入ったわけ 第1回 〜 阿波踊りに興味を持ったきっかけは 国際交流!?〜

あらすじでもお話した通り、連載「僕が東京新のんき連に入ったわけ 」では、男踊りにっしゃんが東京新のんき連に入ったきっかけについてご紹介したいと思います。

連載第1回は、そもそも阿波踊りに興味を持ったきっけについて。

子供の頃から日常的に阿波踊りに親しんでいた


2015年8月 有料演舞場デビュー
僕は徳島出身で、子供の頃から阿波踊りは身近な存在でした。お盆の阿波踊り祭りは徳島の一大イベントですので、友達とよく見に行きました。夏になると小学校の体育の時間は阿波踊り三昧です。運動会での演目も阿波踊りです。得手不得手はありますが、お囃子が流れると踊れるという感じでした^^

でも、あまりに身近な存在すぎて、実は阿波踊り自体にそれほど強い関心を抱いていなかったというのが正直なところです。外の世界を知らなかったのですから、しょうがないとは思いますが、当時は、これほど大規模なお祭りが地元にあることの価値をあまり良くわかっていませんでした。なので、連に入ることもなく、阿波踊りに積極的に関わることもありませんでした。

阿波踊りにあまり興味がなかった僕が 30 過ぎてから東京新のんき連に入って演舞場で踊ったことに親も驚いていました^^;

大学生の時に阿波踊りで外国人のお友達と国際交流

フランス・アヌシー旧市街に住んでいた(似合わない?)
阿波踊りとの関係が変わったのが、県外の大学で過ごした大学生の時です。その当時、国際会議で研究発表したり、大学の制度を利用してフランスにインターンに行ってたりしていたこともあり、語学習得や国際交流に強い関心がありました。英語の練習になると思い、留学生の世話をしたり、日本の文化を紹介するようなことをしていました。

その時のフランス人やドイツ人のお友達が、僕の地元の阿波踊りがすごい面白そうだから見に行きたいと言い始めたのです。地元の文化を紹介するのっていいなと思って、日本人の友達も連れて徳島市阿波踊りを見に行きました。一夜漬けで覚えた^^; 簡単な阿波踊りの歴史、踊り方、連の構成などをドヤ顔で教え、商店街の輪踊りや有料演舞場での踊り、総踊りも見に行きました。

フランス人やドイツ人のお友達は、「ヨーロッパのお祭りとは全く違ってて、すごい面白い!女踊りは美しくて、男踊りはめっちゃクレイジーだね!あの音楽を聞くと興奮してくる」と興奮気味に語っていました。そうか、阿波踊りを初めてみたヨーロッパ人でもすぐに分かる阿波踊りってすごいなとこの時、初めて阿波踊りを見直し始めたのです。

言葉や国籍関係なく、楽しい音楽聞けばワクワクするし、踊って体を動かせば楽しい。日本のことを知らなくても日本語が分からなくても、ぞめきを聞けば、なんかドキドキする。そんな普遍性があり、誰でも見れば楽しめる分かりやすく、踊り子のエネルギーを感じる。実は、今まで気づいてなかったけど、阿波踊りって国際的に通用するすごいエンターテイメントじゃないのと思ったのでした。

サンフランシスコ転勤をきっけかに踊り始める


北カルフォルニア桜祭りにて

阿波踊りを通じて外国人にもっと日本の文化を知ってもらうことはできるんじゃないかとなんとなく考えていましたが、もう就活の時期。阿波踊りで国際交流!とは言ってられない状況になってきました。無事、東京の会社に就職したら今度は仕事を覚えるので精一杯。お盆の時期に帰省すると、阿波踊りを見には行くことはありましたが、あらためて阿波踊りとは疎遠になっていくのでした。


転機になったのは2013年のサンフランシスコへの転勤。大学生の頃に阿波踊りで国際交流!と考えていたのを思い出し、サンフランシスコを拠点に活動するサンフランシスコ阿波っ子連に入連して、地元のお祭で踊るようになるのでした。

つづく

2016年2月17日水曜日

ここが好きだよ!東京新のんき連

初めまして!
東京新のんき連、男踊りのみっしーといいます。
昨年の4月に入連してまだまだ未熟すぎる私が広報ブログなんて担当して良いのかな?
と不安ではありますが、逆にまだ阿波踊りを始めたばかりの者ならではの視点で綴っていけたらと思っております。
どうぞよろしくお願い致します!

第1回は、私と東京新のんき連のファーストコンタクトの場面をお話ししたいと思います。

子どもの頃からお祭り好き、体を動かすことが好き、仲間とひとつになれることが好き。
しかし、社会人になってそのどれからも遠ざかってしまっている自分に空虚な気持ちを抱えていました。

「熱くなれることがしたいな~。何かないかな?」

思い浮かんだのが阿波踊りでした。
私は5年前から杉並区に住んでおり、高円寺阿波踊りの盛り上がりは傍から見て非常に羨ましく、
あの中で踊っている人たちにはどんな景色が見えているんだろう?と純粋に興味があったのです。

高校時代の友人が阿波踊りにハマっていることは、数年前からSNSを通じて知っていました。
早速友人に、阿波踊りに興味を持っていることをメッセージしました。
彼女は、まずは1度見てほしいと言うことで、飲みながら阿波踊りを楽しめる居酒屋(※現在は残念ながら閉店しています)へ誘ってくれました。

せっかくなので、別の高校時代の友人を誘って見に行きました。
時間になると照明が落とされ、鳴り始めるぞめき。おもむろに始まる阿波踊り。
美しくってかっこよくて、これが日本の伝統か!という感動。
そして数年ぶりに会った友人の凛々しく舞い踊る姿に、ちょっと涙でそうになりました。

最後に阿波踊りの「ヤットサー、ヤットヤット♪」というかけ声と、手と足の運びを教えてもらって、
店内をぐるりと回りました。
それは初めての経験で、とっても楽しかったです。

じゃあ、ここからすぐ阿波踊りを始めよう!と思い立てたかというと…
そうではないんです。

終わって、何を思ったか。
「阿波踊りってかっこいい!」という気持ち以上に、
「すごくキツそう・・・」という感想が出ました。

席に戻って、友人と興奮気味にあれこれ話しました。

「すごいかっこよかったね!」
「うん!だけど、自分がやるかというと、話は別だね・・・」
「きっとものすごい練習きついんだろうね」
「だって、見た?途中でコサックダンスみたいに座ってたよね!?」
「あれすごかった!阿波踊り、なめてたわ・・・」
「生半可な気持ちで飛び込んだら、きっと痛い目に遭うね・・・。」

そう、初めて目の前で体験した阿波踊りがかっこよかったあまりに、
「あんなこと出来ない」という気持ちで、完全に怖じ気づいてしまったのです。

それなのに…それからおよそ一ヶ月後に、私は練習見学に来ていました。

そのときのお話については、また次回。
お楽しみに♪



2016年2月10日水曜日

小沢村から愛を込めて~第2回~

今回は「阿波踊りを取り入れた映画」の話を。

え?まだ観てないの?
と既にご存知のお方はこの先をあたたかい目でお読みください。

調べると古くは1954年公開「阿波おどり狸合戦」、1957年「阿波おどり 鳴門の海賊」があるらしいですが残念ながら近辺のレンタル店では取り扱いしていなかったです。
60年近く前の映画だけに当時の阿波踊りの貴重な映像が観れるかと思っただけに残念ですね。


近年有名なのは2007年公開 松嶋菜々子さん主演「眉山」ですね。
こちらは常盤貴子さん主演でテレビドラマ化、2008年に石田ゆり子さん、2009年には黒谷友香さん主演で舞台化もされているさだまさしさん原作の作品です。
阿波踊り関係者でも観た方も多いと思うので今回はあえて別の作品を紹介したいと思い探したところ一本の映画が目に入りました。

「阿波DANCE」

期待できそうなタイトルですね。
榮倉奈々さん、勝地涼さん主演の2007年作品です。
「眉山」の三カ月後に公開されたらしいです。

恥ずかしながら知らなかったので早速レンタルしました。
まだ観てない人もいると思いますのでネタバレしない程度にあらすじを。

徳島県鳴門を舞台に親の都合で強引に東京から徳島に転校させられたヒップホップダンスの達者な茜とダンス部(実際は阿波踊り部)のコージを中心に繰り広げられる阿波踊りとヒップホップダンスの融合がテーマの青春ムービー。

はい、ほとんど全部言っちゃいました(笑)

予備知識ゼロで観はじめたんですが熱血、青春ものに滅法弱い私は最終的にポロポロ泣いてしまいました(笑)
いや〜青春っていいですね!
興味ある方は是非ご覧ください!



というわけでまた次回。