2016年2月24日水曜日

僕が東京新のんき連に入ったわけ 第1回 〜 阿波踊りに興味を持ったきっかけは 国際交流!?〜

あらすじでもお話した通り、連載「僕が東京新のんき連に入ったわけ 」では、男踊りにっしゃんが東京新のんき連に入ったきっかけについてご紹介したいと思います。

連載第1回は、そもそも阿波踊りに興味を持ったきっけについて。

子供の頃から日常的に阿波踊りに親しんでいた


2015年8月 有料演舞場デビュー
僕は徳島出身で、子供の頃から阿波踊りは身近な存在でした。お盆の阿波踊り祭りは徳島の一大イベントですので、友達とよく見に行きました。夏になると小学校の体育の時間は阿波踊り三昧です。運動会での演目も阿波踊りです。得手不得手はありますが、お囃子が流れると踊れるという感じでした^^

でも、あまりに身近な存在すぎて、実は阿波踊り自体にそれほど強い関心を抱いていなかったというのが正直なところです。外の世界を知らなかったのですから、しょうがないとは思いますが、当時は、これほど大規模なお祭りが地元にあることの価値をあまり良くわかっていませんでした。なので、連に入ることもなく、阿波踊りに積極的に関わることもありませんでした。

阿波踊りにあまり興味がなかった僕が 30 過ぎてから東京新のんき連に入って演舞場で踊ったことに親も驚いていました^^;

大学生の時に阿波踊りで外国人のお友達と国際交流

フランス・アヌシー旧市街に住んでいた(似合わない?)
阿波踊りとの関係が変わったのが、県外の大学で過ごした大学生の時です。その当時、国際会議で研究発表したり、大学の制度を利用してフランスにインターンに行ってたりしていたこともあり、語学習得や国際交流に強い関心がありました。英語の練習になると思い、留学生の世話をしたり、日本の文化を紹介するようなことをしていました。

その時のフランス人やドイツ人のお友達が、僕の地元の阿波踊りがすごい面白そうだから見に行きたいと言い始めたのです。地元の文化を紹介するのっていいなと思って、日本人の友達も連れて徳島市阿波踊りを見に行きました。一夜漬けで覚えた^^; 簡単な阿波踊りの歴史、踊り方、連の構成などをドヤ顔で教え、商店街の輪踊りや有料演舞場での踊り、総踊りも見に行きました。

フランス人やドイツ人のお友達は、「ヨーロッパのお祭りとは全く違ってて、すごい面白い!女踊りは美しくて、男踊りはめっちゃクレイジーだね!あの音楽を聞くと興奮してくる」と興奮気味に語っていました。そうか、阿波踊りを初めてみたヨーロッパ人でもすぐに分かる阿波踊りってすごいなとこの時、初めて阿波踊りを見直し始めたのです。

言葉や国籍関係なく、楽しい音楽聞けばワクワクするし、踊って体を動かせば楽しい。日本のことを知らなくても日本語が分からなくても、ぞめきを聞けば、なんかドキドキする。そんな普遍性があり、誰でも見れば楽しめる分かりやすく、踊り子のエネルギーを感じる。実は、今まで気づいてなかったけど、阿波踊りって国際的に通用するすごいエンターテイメントじゃないのと思ったのでした。

サンフランシスコ転勤をきっけかに踊り始める


北カルフォルニア桜祭りにて

阿波踊りを通じて外国人にもっと日本の文化を知ってもらうことはできるんじゃないかとなんとなく考えていましたが、もう就活の時期。阿波踊りで国際交流!とは言ってられない状況になってきました。無事、東京の会社に就職したら今度は仕事を覚えるので精一杯。お盆の時期に帰省すると、阿波踊りを見には行くことはありましたが、あらためて阿波踊りとは疎遠になっていくのでした。


転機になったのは2013年のサンフランシスコへの転勤。大学生の頃に阿波踊りで国際交流!と考えていたのを思い出し、サンフランシスコを拠点に活動するサンフランシスコ阿波っ子連に入連して、地元のお祭で踊るようになるのでした。

つづく

2016年2月17日水曜日

ここが好きだよ!東京新のんき連

初めまして!
東京新のんき連、男踊りのみっしーといいます。
昨年の4月に入連してまだまだ未熟すぎる私が広報ブログなんて担当して良いのかな?
と不安ではありますが、逆にまだ阿波踊りを始めたばかりの者ならではの視点で綴っていけたらと思っております。
どうぞよろしくお願い致します!

第1回は、私と東京新のんき連のファーストコンタクトの場面をお話ししたいと思います。

子どもの頃からお祭り好き、体を動かすことが好き、仲間とひとつになれることが好き。
しかし、社会人になってそのどれからも遠ざかってしまっている自分に空虚な気持ちを抱えていました。

「熱くなれることがしたいな~。何かないかな?」

思い浮かんだのが阿波踊りでした。
私は5年前から杉並区に住んでおり、高円寺阿波踊りの盛り上がりは傍から見て非常に羨ましく、
あの中で踊っている人たちにはどんな景色が見えているんだろう?と純粋に興味があったのです。

高校時代の友人が阿波踊りにハマっていることは、数年前からSNSを通じて知っていました。
早速友人に、阿波踊りに興味を持っていることをメッセージしました。
彼女は、まずは1度見てほしいと言うことで、飲みながら阿波踊りを楽しめる居酒屋(※現在は残念ながら閉店しています)へ誘ってくれました。

せっかくなので、別の高校時代の友人を誘って見に行きました。
時間になると照明が落とされ、鳴り始めるぞめき。おもむろに始まる阿波踊り。
美しくってかっこよくて、これが日本の伝統か!という感動。
そして数年ぶりに会った友人の凛々しく舞い踊る姿に、ちょっと涙でそうになりました。

最後に阿波踊りの「ヤットサー、ヤットヤット♪」というかけ声と、手と足の運びを教えてもらって、
店内をぐるりと回りました。
それは初めての経験で、とっても楽しかったです。

じゃあ、ここからすぐ阿波踊りを始めよう!と思い立てたかというと…
そうではないんです。

終わって、何を思ったか。
「阿波踊りってかっこいい!」という気持ち以上に、
「すごくキツそう・・・」という感想が出ました。

席に戻って、友人と興奮気味にあれこれ話しました。

「すごいかっこよかったね!」
「うん!だけど、自分がやるかというと、話は別だね・・・」
「きっとものすごい練習きついんだろうね」
「だって、見た?途中でコサックダンスみたいに座ってたよね!?」
「あれすごかった!阿波踊り、なめてたわ・・・」
「生半可な気持ちで飛び込んだら、きっと痛い目に遭うね・・・。」

そう、初めて目の前で体験した阿波踊りがかっこよかったあまりに、
「あんなこと出来ない」という気持ちで、完全に怖じ気づいてしまったのです。

それなのに…それからおよそ一ヶ月後に、私は練習見学に来ていました。

そのときのお話については、また次回。
お楽しみに♪



2016年2月10日水曜日

小沢村から愛を込めて~第2回~

今回は「阿波踊りを取り入れた映画」の話を。

え?まだ観てないの?
と既にご存知のお方はこの先をあたたかい目でお読みください。

調べると古くは1954年公開「阿波おどり狸合戦」、1957年「阿波おどり 鳴門の海賊」があるらしいですが残念ながら近辺のレンタル店では取り扱いしていなかったです。
60年近く前の映画だけに当時の阿波踊りの貴重な映像が観れるかと思っただけに残念ですね。


近年有名なのは2007年公開 松嶋菜々子さん主演「眉山」ですね。
こちらは常盤貴子さん主演でテレビドラマ化、2008年に石田ゆり子さん、2009年には黒谷友香さん主演で舞台化もされているさだまさしさん原作の作品です。
阿波踊り関係者でも観た方も多いと思うので今回はあえて別の作品を紹介したいと思い探したところ一本の映画が目に入りました。

「阿波DANCE」

期待できそうなタイトルですね。
榮倉奈々さん、勝地涼さん主演の2007年作品です。
「眉山」の三カ月後に公開されたらしいです。

恥ずかしながら知らなかったので早速レンタルしました。
まだ観てない人もいると思いますのでネタバレしない程度にあらすじを。

徳島県鳴門を舞台に親の都合で強引に東京から徳島に転校させられたヒップホップダンスの達者な茜とダンス部(実際は阿波踊り部)のコージを中心に繰り広げられる阿波踊りとヒップホップダンスの融合がテーマの青春ムービー。

はい、ほとんど全部言っちゃいました(笑)

予備知識ゼロで観はじめたんですが熱血、青春ものに滅法弱い私は最終的にポロポロ泣いてしまいました(笑)
いや〜青春っていいですね!
興味ある方は是非ご覧ください!



というわけでまた次回。






2016年2月3日水曜日

飛び出せ!世界の "AWAODORI" 第1回 〜 サンフランシスコ阿波っ子連 〜


こんにちわ。広報部のにっしゃんです。

にっしゃんの『僕が東京新のんき連に入ったわけ』 あらすじ』 でもご紹介しましたが、僕は東京新のんき連に入る前はサンフランシスコの阿波踊り連に所属し、日系のお祭りで阿波踊りを披露するなど文化交流をしていました。

阿波踊り関係者の間でもあまり知られていませんが、実は海外にも阿波踊り連がいくつかあり、日本人だけでなく現地の方もお祭りで阿波踊りを踊っています。僕の連載2つ目『飛び出せ!世界の AWAODORI 』では、このように海外で活動している現地の阿波踊り連についてインタビュー形式で紹介します。本連載を通じて、海外の阿波踊り連の活動の認知度が上がり、日本との文化交流がより発展すればと思います。

2014年 北カルフォルニア桜祭り
連載第1回で紹介する海外の阿波踊り連は、僕の古巣である「サンフランシスコ阿波っ子連」の連長バールマン理美子さんに阿波っ子連の活動内容を紹介いただきました。

理美子さんは元々は徳島出身の方ですが、アメリカ人の旦那さんと結婚され、アメリカへ移住。現在は、阿波っ子連の連長として阿波踊りを通じてアメリカへ日本文化を紹介する活動をされています。


現在の活動について


Q. 2015年はどのように活動されましたか?(参加しているお祭りや、普段の練習について)

2014年 J-POP Festival

(理美子さん)昨年はサンフランシスコ市内の日系のイベントを中心に出演しました。北カルフォルニア桜祭りJ-POP Summit Festival(日本のポップ・カルチャーを集めたイベント)、JCCNC(北カルフォルニア文化コミュ二ティーセンター)ファンドレージング(募金を集うイベント)、SFジャイアンツ Japanese Heritage Nightサンフランシスコ着物デーなど。

ロサンゼルス徳島連とも交流しており、ロサンゼルスに遠征して二世ウィーク(日系の七夕祭り)などにも出演しています。

練習は、基本的に毎月第2・第4日曜日に3時間ずつやっています。イベントが近づくと練習回数を増やしてリハーサルを行います。メンバー同士の親睦を深めるために、練習会以外にもバーベキュー、お餅つき、クラフトパーティーなどイベントを開催してます。皆、非常に仲良しですよ。

Q. サンフランシスコでは阿波踊りは、どのくらい人気になりましたか?日系のコミュニティではだいぶ有名になりましたか?

2015年 サンフランシスコ・ジャイアンツ 前座
Japanese Heritage Night
(理)2011年に現地初のグループとして踊った時は「どこのお祭り?」などと聞かれましたが、今ではあちらこちらから招待していただくようになりました。日系のお祭り以外では、現地(アメリカの)中学校の体育の授業、幼稚園や小学校の文化イベントなどに招待していただいたことがあります。





Q. どのような方が連に参加されていますか?

(理)元々は、徳島県人や高円寺での阿波おどり経験者、阿波おどりに縁のある方、日本からの駐在の方々が中心でした。最近は日本人以外の方々が増えています。日系人、日本に興味のあるアメリカ人、サンフランシスコに住む外国人(メキシコ人、中国人など)など。年齢は2歳から70歳代まで幅広い年齢層の方々が参加しています。

Q. 海外で阿波踊り連を運営する上で苦労されていることはありますか?あるいは逆に良かったことはありますか?

2015年 サンフランシスコ・ジャイアンツの前座
Japanese Heritage Night
(理)楽器・衣装の調達には苦労しました。現在は、既製品、中古品、自作品を組み合わせて使っています。不足分の調達も大変です。また、踊りや楽器を教えるにも本場での阿波おどり経験者が少ないので、DVDや動画などを参考にしています。

良かったことは、今まで阿波踊りを全く知らなかった人達がすっかり阿波踊りファンになってくれたことです。また、お祭りやイベントで皆さんに喜んでもらえることも嬉しいです。一緒に踊ってくれる人達もいます。


設立の経緯について


Q. いつ頃、どのような経緯で発足されたのでしょうか?

2015年 歌謡ショー

(理)日本へ帰らないと経験できない阿波踊り。ここアメリカ(サンフランシスコ・ベイエリア)でも何とか自分たちで阿波おどりが楽しめればと2011年の夏、徳島県人会発足と同時に阿波おどりのグループを作りました。発足当初は阿波おどりのCDと鉦しかありませんでしたが、同年末には最低限の楽器や衣装を購入し、2012年元旦より公演を開始しました。

Q. 設立当初、地元の人達の反応はどうでしたか

(理)とても歓迎してくれました。ここアメリカの人たちにも阿波おどりの軽快なリズムや踊りは気に入ってもらえたようです。設立して間もなく「マリン紙芝居」の新年会や「ミルブレー日本祭」などから招待していただいたり、桜まつりのパレードに出させていただけました。華やかで楽しいと喜んでいただきました。

Q. 設立からどのように連員を増やしていきましたか?

(理)クチコミやチラシ、日系新聞やインターネットで参加者を募集したり、イベントに参加した際に参加を呼びかけたりしています。特に若いメンバーが中心になって、インターネットを使って告知してくれたことで、日本文化に興味のある現地の若者達が集まってくれました。

2015年 歌謡ショー


今後の活動について


Q. 今後どのような活動をされていきたいですか?

(理)当地アメリカで日本文化を盛上げていきたいと思います。日系のイベントだけに限らず参加して、阿波おどりを通して日本に興味を持ってもらいたいです。また、観客の皆さんにも参加していただいて阿波おどりの輪を広げたいと願っています。日本とアメリカの間でいろいろ交流できたらと願っています。


Q. 最後に、日本の踊り子さん達に一言お願いします。

(理)日本が誇る阿波おどり。これからも素晴らしい踊りと演奏で阿波おどりを盛上げてください。是非こちらの方へも踊りにいらしてください。心よりお待ちしております。


にっしゃん編集後記


「世界の AWAODORI」第1回、いかがだったでしょうか?記事を読んでいただいてお分かりだと思いますが、理美子さんはものすごいパワフルな女性です。アメリカで阿波踊り連を立ち上げ、現地の人たちに阿波踊りを教え、サンフランシスコ・ジャイアンツの前座もやっちゃうなんて、冷静に考えてむちゃくちゃすごいです。冗談ぬきで尊敬します。

そして、パワフルですが、優しい阿波っ子連のお母さん的存在です。阿波っ子連は皆、仲良し。非常に家族的なムードがあります。それはひとえに理美子さんの人柄の影響も大きいんじゃないかなと思います。阿波っ子連の雰囲気が楽しくて、皆に会うために阿波っ子連の練習に通っている人も多いと思います。

僕も阿波っ子連に入ったおかげで、阿波踊りを通じて、日本文化に興味のある日本人、アメリカ人、中国人、メキシコ人などなど友達がたくさんでき、阿波踊りの練習・出演以外でも遊びにいく仲間ができました。非常に感謝しています。この経緯については別の連載で紹介する予定です^^

次回の「世界の AWAODORI」は再び北米の連を紹介する予定です。お楽しみに。